楽天フュージョン(楽天コミュニケーション)ドメインメールサービス解約からドメイン移管まで

おはようございます。ドメイン&サーバー&ウェブサイト制作のアズーロ@野口です。

先日お客様のご相談で「楽天フュージョン(楽天コミュニケーション)・ドメイン・メールサービス」をご利用中で、その解約からドメイン移管までを代行させていただきましたので備忘で掲載します。

1)現状確認
まずはお客様と当社で一連の契約を結び発注いただいた後で、
お客様が「楽天フュージョン(楽天コミュニケーション)・ドメインメールサービス」に契約した際の
「フュージョン・ドメイン・メールサービスアカウントのご案内」と題されたプリントをお預かりしました。
契約番号やアカウント管理パネルへのログイン情報などが記載されています。

なお「楽天フュージョン(楽天コミュニケーション)」は2000年にIP電話(ネット利用の固定電話音声通話)として始まり身売り合併を経て10年ほど前、iPhone登場直前のガラケー全盛時代に楽天傘下へ、さらに電話事業だけ楽天モバイル部門へ分割され現在は主に法人向けネット関係のサービス会社として展開しています。

2)移転先
ドメインの移転先は「お名前.com」です。

3)解約
解約方法を楽天コミュニケーションサイトで探しましたが、記載が無いのでプリント記載の電話へTEL。解約は代表のフリーダイヤルから電話してください、と回され、フリーダイヤルへTEL。「お客様から法人サービス解約届を請求してください」とのこと。
お客様へ「電話して法人サービス解約届を請求」を依頼しました。
最近では紙の解約届は少なくなっていますが、慎重なシステムなのだと好意的に解釈。

4)法人サービス解約届書類へ記入
数日後、お客様から法人サービス解約届未記入をPDFで送られてきました。
いくつものサービス解約を兼用した解約届けのため何か所か記入が分からない部分があり、またまた楽天へ電話し確認しました。丁寧に対応していただきました。

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解約希望日 2018年X月末日
ユーザーID :空欄

サービスタイプ 解約希望:
上段真ん中 ■ドメインメールサービス
3段目目 ■ドメイン名登録サービス ドメイン名 nnnnnnnn.co.jp(ご自身のドメインを記入)

ドメインの保持について:真ん中にチェック
■ドメイン名は保持します。
要求があり次第ドメイン名を お名前.com にリリースしてください。

アドミンコンタクトのメールアドレス:
ここはお客さまのgmailかスマホメールかプロバイダーのメールなど
サブで常時受け取っているメールアドレスを記入してもらいます。理由は移転予定ドメインでのメール送受信がDNS移転で送受信設定ができないタイミングが発生した場合を想定してです。
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こんな感じで記入アドバイスを行いました。

すぐに記入済みのPDFが返送され確認しお客様にて投函いただきました。

5)ドメイントランスファーの実行
投函したと連絡をいただいた1週間後にお名前.comでドメイントランスファーの手続きを行いました。


この先は.co.jp か.comでは微妙に手続きが違います。今回は.co.jp ドメインでしたので、会員登録>支払い登録>確認と どんどん進んで確認メールが届きトランスファー手続きが終了しました。

・.comドメインの場合は
「ドメインのステータスがトランスファー可能なステイタスではありません」と出た場合は、ドメインにロック(Lock=鍵)がかかっていますのでロック(Lock=鍵)を外す必要があります。楽天へ電話。
また、Authコード(オースコード)の入力が求められている場合はAuthコード(オースコード)を楽天から入手する必要があります。楽天へ電話。です。

6)トラブル
トランスファー申請から、待てど暮らせどお名前.comから完了メールが来ません。
心配になり楽天に電話したところ、書類は届いており手続きが進んでいるとのこと。でも完了しません。

申請から8日後(営業日ではありません、リアル8日後です)、ようやく動きました。。。。

お名前.comから申請不受理の通知(不承認通知メール)がきました。(落胆)

移設公開日も近づいているので、めげずに再度トランスファー手続きを行います。

7)完了通知
再度のトランスファー申請から3日後、ようやくお名前.comから完了通知がきました。
即座にお名前.comにログインし移設を確認。準備していたサーバーにDNS(ネームサーバー)を変更します。

お名前.comの良い所はDNSの浸透が早い事。概ね5-20分程度で切り替わります。(全世界的には1日くらいはかかるのかも?)

サーバーはファーストサーバ社のZenlogicです。サーバー付属機能の無料で使える常時SSLに設定を試みます。

8)まさかのトラブル
ここでまさかのトラブル。
DNS浸透はできているはずで画面で移転先サーバーの表示は確認していますが、Zenlogicの管理画面から常時SSL設定を行おうとしても、設定が進みません。

通常は新サーバーの画面表示が出ていてば、即座にSSL設定が終わるはずなのですが、なぜか設定がエラーになります。「まあ、DNSの浸透が遅いのかな」と思い帰宅。翌朝、再度SSL設定を試みますがエラー。

DNS切り替えから24時間経過した時点で再度SSL設定を試みますがエラー、
むむむーーー。
さらに翌朝(36時間経過)もエラー、48時間経過後もエラー。
これでダメなら問い合わせだ、と翌朝(60時間経過後)ようやくSSL設定が通りました。

たぶんですが楽天側のサーバーどこか遠い所にあるか、DNSのリリース時間が長めに設定されてるか?・・・・で、SSL設定認証の認証会社海外サーバーに対してのDNS浸透が相当遅れたのではないかと推測します。

そんな経緯で約3週間で移転が完了しました。
・移転期間を短く考えていると痛い目に合うので最低でも1カ月以上は移転期間を見た方がいいでしょう。
・受け入れ(移転先)サーバーは先に準備しておきます。
・楽天からは一切連絡はありませんでしたので、移転手配側が能動的に動くことが求められます。

参考になれば幸いです。



更新日:2018/04/09